古くは”賀茂祭”、また北の祭とも称され、平安中期の宮廷貴族の間では、単に”まつり”といえば、
この”葵祭”のことであるといわれるほど有名だったそうです。
平安時代以来、国家的な行事として行われた事で、わが国の祭の中でも、数少ない王朝風俗の
優雅な伝統がしのばれます。
”葵祭”の様子は「源氏物語」や「枕草子」にも描かれており、近衛使として葵祭に奉仕する
光源氏を一目みようとした、妻・葵の上と六条御息所との車争いの場面がよく知られています。
総勢511名、馬36頭、牛4頭、牛車2基の行列が平安朝貴族そのままの姿で京都市内を
歩かれます。京都御所を出発し、下鴨神社を経て上賀茂神社へと向かわれます。
この長い行列すべてが”二葉葵”で飾られるのも、見どころです。
10時30分に御所を出発し、下鴨神社に11時40分着、休憩ののち上賀茂神社には15時30分に到着
予定です。新緑のなかの王朝絵巻をどうぞお楽しみ下さい。
そして、なり田本店から500M程東に行ったところの大田神社の”カキツバタ”も見頃を
迎えております。
「神山や 大田の沢のかきつばた ふかきたのみは 色にみゆらむ」
平安時代の歌人・藤原俊成
野生群落(天然記念物)、沢一面が紫に染まり、とてもきれいです。
どうぞ皆様のお越しをお待ち申し上げております。