こんにちは。御すぐき処京都なり田です。
京都なり田の本店がどこにあるかご存知でしょうか?京都なり田本店は世界遺産・上賀茂神社のすぐそばにあり、古くからこの地で漬け物を作り続けてまいりました。
「知ってるよ!」という方も、しばしお付き合いくださいませ。
上賀茂神社について
上賀茂神社は「古都・京都の文化財」の一つとして世界遺産に登録されています。
正式名称は賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)。
ご利益は厄除・方除・開運・八方除・雷除・災難除・必勝・電気産業守護があり、山城国(現在の京都市)一の宮として下鴨神社と並び古い歴史を持っています。
京都の三大祭りのひとつとして有名な「葵祭」は上賀茂神社の重要な例祭であり、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
上賀茂神社と「すぐき」の関わり
「すぐき」は格式ある由来を持つお漬物です。
時は、今から400年以上前の桃山時代。上賀茂神社に仕える社家(=特定の神社に世襲的に仕える神職の家柄)が京都御所から種子を賜り、上層階級の贈答用として屋敷の庭で栽培を始めたところから始まります。
当時は種も製法も門外不出の扱いでした。
つまり、ごく一部の人達しか口にすることができなかったのです。
その後、江戸時代になると上賀茂周辺の農家に製法が公開されるようになりました。
それが京都なり田の原点です。
その当時(およそ300年前)は京漬物屋というよりも、すぐき農家として「すぐき」を漬けておりました。
お参りの前後は京都なり田本店へ
すぐき農家として、「すぐき」を漬けていたなり田ですが、京漬物屋としての創業は1804年(文化元年)。
今日に至るまで、皆様のご愛顧を受けながら上賀茂の地で営業を続けております。
京都なり田本店は、上賀茂神社のすぐ東側に店をかまえています。
一の鳥居から150mほど。およそ1分です。
それでは、上賀茂神社からのアクセスをご紹介します。
上賀茂神社の一の鳥居に向かって右手、東側に進むとほどなく道路と並行して川が流れるエリアへ。
ここまで進めば、本店はすぐそこ!看板が見えてきます。
上賀茂神社から本店へ向かう途中に4台分の駐車場を備えております。
お車でお越しの方はそちらをご利用ください。
門をくぐって、石畳を通って店内へ♪
本店の建物は以前は社家の方が住まわれていたそう。
改装を加えているとはいえ、店内は昔ながらの趣ある雰囲気に包まれています。
昔ながらの町並みが残る京都なり田本店周辺
上賀茂神社の境内を流れる「ならの小川」は境内を出ると「明神川」へと名を変えます。その清らかな流れの周囲に、室町時代から明治維新ごろまで、社家が屋敷をかまえ町並みを形成していたことから社家町と呼ばれるようになりました。
社家町は全国各地にありましたが、その多くは失われてしまっているそうです。
そんな中、今も社家町が連なる町並みが残っている本店周辺は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
上賀茂神社には連日多くの方がお参りにいらっしゃっていますが、意外とその東側エリアは見過ごされがち。
明神川にかかる橋、屋敷の土塀、風格ある門や屋敷、土塀から見える庭の木々等のんびり散策するのにおすすめです。
近くには社家の庭園を公開している西村家や、少し足を延ばせば天然記念物に指定されているカキツバタ群で有名な大田神社もあります。
さいごに
本店のある洛北の上賀茂は市内中心部からはちょっとだけ・・・そう、ちょっとだけ離れていますが、静かで落ち着いた京都を楽しめると思います。上賀茂神社にお参りがてら、是非、足をお運びください♪
普段はオンラインショップでご注文いただくお客様も、秋の行楽シーズン、京都へお越しの際には京都なり田へも立ち寄っていただけましたら幸いです。
京都の三大漬物のひとつ「すぐき」を原点とする京都なり田。
「すぐきといえば京都なり田さん」と言ってくださるお客様が多く、我々とてもうれしく感じております。そのお声に恥じぬよう、なり田はこれからも精進し続けて参ります。